織田信長
歴史上の人物で人気の高い"織田信長"ですが、今まであまり好きではありませんでした。
子供のころから、有名な「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」という言葉や、比叡山焼き討ちのことなど、凄く残虐性の強い人物としかとらえていなかったのです。
※写真は岐阜駅ロータリーにある信長像。
しかし、おととしの大河ドラマ「天地人」や今年の大河ドラマ「江」を見ていて何となく興味が湧いてきました。
また、大きな変化のある混沌とした昨今、常識にとらわれていてはいけないと強く思い、まさしく常識を大きく打ち破ったのは織田信長であると考え、信長の小説を読みました。
織田信長(全五巻)
著者:山岡宗八
発行:講談社
物語は"うつけ者"と揶揄された少年時代、実弟との争いから尾張統一、桶狭間の戦や比叡山焼き討ち、安土城の築城をし、天下統一あと一歩というところでの明智光秀による本能寺の変まで。
全てが実話ではないにしろ、天下布武を合言葉に日本統一を目指したのは、自身の欲だけではないということがこんな文章で表現されています。
「今の天下の乱れはな、日本中の人間が、みなわが身の思惑だけを追いかけて、共通の目的は一つも持たず、バラバラに生きていることから来た乱れじゃ。信長はそれを許さぬ。公家も武家もない、坊主も学者もない、商人も百姓も、金持ちも貧しい者も、みな同じ日本人として一つに生きる、責めを厳しくしてゆくのじゃ。」
今の日本はどうなんでしょう。
前例に無いような大地震、大津波という天災で大勢の方が亡くなり、人間の能力を遥かに超えた原子力・核により、先の見えない不安に覆われている。
そんな状況で、お互いに責任を押し付けあったり、政局争いのようなことをしている当事者の方々。
この危機を乗り越えるために、国全体を一つにまとめて、目的達成のために時に手段を選ばすに強く推し進めてくれるまさに織田信長のような人物の出現を望むばかりです。

